実の無い話とぬらりひょんと

研修が午前中で無事終了。
荷物を送ろうと
ダンボールに詰めたりしていると
仕事を終えたらしい清掃のおばちゃんに話しかけられる。
「伊豆に行った際に
 高い旅館に泊まったものの
 イカとアジくらいしか出なくて
 さらにベットのスプリングがおかしかった」
なんて話をしばらく聞かされた。
さて、次の予定(高尾3時)
に向けて同僚と移動。
途中高崎でご飯食べて乗り換えで
急いで立ち食い蕎麦をかっこんで
さあ、行くぞ!!
と思ったら電車はとっくに行ってました
あてにしていた蕎麦屋の時計がずれていたようで
駅構内の立ち食い蕎麦屋の時計がずれてるって
致命的ですよねー
という話をしました。
次の予定の幹事に連絡を取ったところ
「じゃあ5時で」
という話でした。
2時間の自由時間をもてあまし気味な僕らは
「時間あるし八高線でゆっくり行きますか」
という結論に。
八高線に乗り込むと
「ドブネズミ、ドロボウネズミ、汚いネズミは死刑!!」
なんてブツブツつぶやくおっちゃんが居て
こういう人は相手にしないのがいいと分かっているんですが
なんだか笑ってしまいました。
ダメだなー。
と、同僚が
「あの人ぬらりひょんに似てますね」
と言うので改めて見てみたら確かに似ていました。
30分後くらいおっちゃんが降りるようで
これでやっと静かに寝れるな
と思ったらおっちゃんがすっこけて
ビールをぶちまけていました
思いも寄らぬ展開に
びっくりしました。
後頭部をうってましたが
ぬらりと立ち上がりホームに消えていきました。
「あれはぬらりひょんの持つ技の一つ
 『ひとりころび』ですよ」
「実はこの電車の乗客皆妖怪ですよ」
だなんてくだらない話をしながら
結局寝れず。
目をつぶるとさっきの光景が浮かんできて
吹き出してなかなか寝れない。
ダ、ダメだなー。
大人にならないと。
高麗川にて乗り換え
待ち時間30分。
八高線は時間がかかる
とは聞いてたんですが
線路の距離が長いからじゃなくて
乗り継ぎが悪いからなんですね。
足をキレイにばってんに交差させる
ジョジョ立ちっぽい立ちかたで
タバコを吸う女性が居ました。
待ち時間の長さに髭を抜き出す僕
孫悟空ですか!!」
と突っ込まれる。
さて、乗り込んで
1時間かからず八王子に着くみたいだったので
結局寝ず・・・。
八王子で中央線に乗り換えて高尾。
待ち時間無しで乗り継ぎ。
やっぱこうでねえと。
高尾駅に無事に到着。
5時まで近くのマックで時間を潰し
5時近くなって高尾駅前に出て
迎えを待つ・・・
待つ・・・・
待つ・・・・・
なかなか来ません。
同じように待っている人が次々と居なくなる中
同僚がつぶやく。
「÷さん、あそこに『たましん』って看板あるじゃないですか』
「ありますね」
「あと、電柱のところにゴムみたいなのついてるじゃないですか」
「ええ、ありますね」
「それを使って『たましん』の『し』を上手い具合に隠すんですよ
 そうするとたまきんに見えますよ」
「あの(ゴムの)棒ですか?」
「そうです、その棒です」
とまあひとしきり会話した後で
あまりの実の無い会話っぷりに吹き出した。
「いっそ今、人を送ってきた車に乗せてもらいますか」
「そうですね、きっと女の子が乗ってきたんで
 いいにおいしますよ」
「日本妖怪総大将がぬらりひょんなら
 西洋妖怪はバックベアードですよ!!」
と他にもまるで実の無い会話を。
30分ほど経ってようやく迎えが。
宿に行って
飯を食って
講義を受けて
風呂入って
飲み会
また妖怪の話をしだす
座布団に付いたシミを
「これバックベアードの形に似てますねぇ」
「そうですねぇ」
なんて話をしていると
近くに居た女の子が
「さっきから何の話をしてるんですか?
 妖怪とか言ってますけど」
と突っ込まれて閉口した。
そうして夜は更けていく、、、
結局3時くらいまで妖怪妖怪言っていました。
酔っ払いよりたちが悪いぜ。