とぎ

結局妹から柵を借りて
そこに昨日の子を入れて寝たのです
買うときに
「おとなしい子をお願いします」
と言ったし
実際昨日の夜見ていた限り
部屋の中から出てこないような
あらあらボウヤ、そんなに照れなくてもいいのよ
という具合のシャイボーイだったのですが
どうもガサゴソ音がすると早朝起きてみると
柵から脱走してうろうろしていました
動きも昨日のハムスターの動きとは全然別物です
全然おとなしい子じゃないじゃん
と捕まえて脱走されて捕まえてを繰り返していると
疲れたのか部屋の中に入っていって
休み始めました。
またいつ活発になるか分からない彼を
一人にしていくのは非常に心もとないが
面接をすっぽかすわけにもいかないので
出発。
途中駅のトイレに
熟女物のエッチな本が捨ててあって
ああ、東京にはいろんな趣味の人がいるなあ
と思いました。
まちがって買っちゃって
要らないから捨てたのかもしれませんが。
電車の中で『銀河鉄道の夜』を読みました
その中でいじめられっこのジョバンニが
いじめられている様子を
カムパネルラが悲しそうに見ている
という描写がありまして
僕が人の悪口を言っていると
口は笑っているが悲しそうな目をしていた
好きな人を思い出しました。
小学校の頃、宮沢賢治の『雨にも負けず』を聞いて
ああ、こうゆう人に僕もなりたい
と思ったものですが
今の僕は全然その理想から離れてしまっています
多分好きな人はそうゆう人なんだと思います
ああ、だから僕は好きな人を
好きだったんだなと分かりました。
カムパネルラとジョバンニを見ていると
僕と好きな人も同性だったなら
気軽に友達になれたかもしれないのになー
と思いました。
僕が女性に弱すぎるせいですが。
面接。
昨日の面接とは打って変わって
30分ほどのじっくり面接
油断していたので
がっつりやられました。
さて、家に帰ってみると
妹が先に帰っていて
「全然活発じゃないじゃん!!」
(妹は昨日の夜どっか行ったので
今朝の彼を知らない)
と言われました。
まだおねむタイムなようです。
僕達が起きているころはずっとおねむタイムだったのですが
やはり早朝に脱走して安眠を妨げられました。
夜鳴きする赤ちゃんを持つ母親に対する
尊敬の念を禁じ得ません。