売ろう物語

『人斬り以蔵』の中の短編の一つに「売ろう物語」というのがありました
後藤又兵衛という優れた武将がいたんですが使えてた殿様と合わず
その殿様の所を出て行きました
その後抱えてくれる殿様もいたのですが
前使えていた殿様の妨害などでうまくいかず
いろんなところを転々とし、
乞食にまで落ちてしまうのです
そんな彼を昔の友人である商人が
知り合いの殿様に頼んでやろうか?
と持ちかけるのですが
彼は
「せっかくじゃが、わしは二千石、三千石なら、乞食をしていたほうがよい」
「万石かしからずんば無禄じゃ。武士とは本来そうしたものよ」
と返します。かっこいいですね
結局彼は、関が原の戦いにおいて西軍に五将の一人として召し抱えられ
武士として最後を全うするわけです。
あこがれますねこんな生き方は。
ところでこの本には他にも西軍側についた「言い触らし団衛門」という
短編が載っていますがこちらも似たような話で良かった